2011年12月29日木曜日

2011年11月30日水曜日

ミソジニー!

上野千鶴子の『女嫌い ニッポンのミソジニー』を読んでいる。
読み始めてああやっぱりそうなんだなあと思うのは、結局この本も、女嫌いに無自覚である(あるいはうすうす気づいている)男性向けにかかれているということである。ミソジニーに無自覚な女の人は本読まないだろう(というミソジニー)。林央子さんもこの間の講演会(@book standard)での質問に答えていっていたが、ガーリーカルチャーをいいねえと言ってくれる男の子がいなければカルチャーとして成立しないのだ。
 もちろんこのいいねえというのは、女の子をコレクションしていい気になるのとは全然別で、純粋に文化として認めてくれるということである。
riot grrrlが純粋に女の子の文化として成立しているのは元から評価なんてものをぶちこわすパンクだからだ。だからこそ素敵なんだ。

この良さは女の子にしかわからないよね♥というのはミソジニー的な、この渋さは女子供にはわからん、といってるのと全く一緒。それをカルチャーとはき違えてるものにはたまにイラッとする。
 もちろん男女の差は存在するのだから、完全な男女平等をめざすのもまたおばかであるけども、どっちかに優越感がある状態というのはやっぱりどっちの側にたってても気持ち悪い。

といいつつ私は 女の子の挨拶変わりの「それ、かわいいねっ」が言えなくて、知ってるブランドの知ってるコレクションならつい「それってあそこの春夏のシーズンのやつ?」とか知識をひけらかしてしまうという点でかなり男寄りだと思うけど。


上野さんの本にもどっていうなら、けっきょくこういうふうに全時代のものを批判することでしか、解決方法はないんだろうか。。
男子にしかわからないもの(というものがあるなら)が文化として成立するのに女子にしか分からないもの(もあるとすると)は文化としてみとめられない状況はやっぱりバイアスがかかっているけど、その改善はすでにあるものを批判するべきなんだろうか。。。

とか考えるとやっぱりピピロッティ・リストが車の窓割っていくのはか い か ん !

2011年11月13日日曜日

センチメンタル



american graffiti





ghost world

そもそも 誰かと疎遠になる ということが苦手だけど、高校卒業してからとか、成人式から会っていない友人がけっこういる。

もう友人だった人なのかも。

わがままなので、誰かの過去になりたくない から 自分が思い出したときにそれが過去になっているのがつらいのかもしれない。

とにかく私はもうすぐ全然知らない場所に行くわけだけど、これは多くの人が経験することなのだ。

なんにしろ、秋は毎年こういう気分になっている気もする。

さようなら…さようなら…


と別れを告げる前に卒制をやらねばならないのだった!

2011年11月5日土曜日

おしゃしん

東京でpepe calliforniaみたり







yugue.さんでごはんたべたり






文化の日に美術館行ったり






しました













イタリアで買ったキルシュ きれいな瓶

か つ ら





予約をとるのがめんどくさくて 家の人もだれもいったことのなかった桂離宮についにいってきた!


ブルーノ・タウトが大絶賛の桂離宮、日本の本質桂離宮、でも作られた桂離宮神話の桂離宮…(どっちも読んでないけど)



御幸門

もう門からしてちょっとへん。柱が檜丸太。
妙心寺で昔からいろいろ移動させながら使っている門をみたが、もっとしっかりしてたで…。

外腰掛

なんかもう全体的に三匹のコブタならぜったい藁で作るお兄ちゃんタイプ。。。

松琴亭 

床の間、ふすまの青い市松模様(微妙に長方形)は藍で塗られているそうです。
角屋の九条土の壁もそうだったが、青色というのは色あせてもきれいなものだなあ。しみじみ。

賞花亭
土壁 うすい!

笑意軒

なんか変なシルエット



月波楼





蛍壁


変態的建築であった。
窓の場所、があるのも和室の特徴かもしれなくて、日本の民家というのは基本的に障子であって どこかを意図的に切り取る ということをあまりしないが、桂離宮は大部分が茶室であるために庭のどこをどこから眺めるかに非常に重きが置かれているので、まあやな言い方をすると、自由はあまりないかもしれない。

桂離宮が ぴしいーっとしているのに、決して緊張させるものではないはなぜなんだろう。どこかでなんだか落ち着くかんじがするのが不思議。
庭の真ん中にある書院が、なんだかバウハウスまで彷彿させる近代建築らしさながら、あのへんの建物の合理性ゆえの寒々しさだけは一切感じられなかったのだった。


おまけ



2011年10月22日土曜日

文学




高三のセンター前は現実逃避が著しくて(いつも逃避してるけど)12月に大文字山に蹴上側から登ったりしていたのだけど、その一環として いろんな人にお勧めの恋愛小説を聞いたりしていた。

クマ先生のお勧めは 堀辰雄の『風立ちぬ』で、先生に 死んだり、暗いものでもだいじょうぶ?といわれた通り、舞台は軽井沢(しかも印象的なのは冬の軽井沢)で、フィアンセが結核で死ぬという、真っ暗で爽やかな小説であった。

「あなたが買ってくれた本は死についてばかりね」というアニーホールの一言を今日思い出した。日本文学でいいなあというのはけっこう死の要素がつよい気がするけど。

三島由紀夫の『春の海』は確か司書さんがおすすめしてくれたのだと思うけど、はじめて読む三島由紀夫で、自害した 右翼の ゲイの(っていうのは知らなかったかな)マッチョだと思っていたので ギャップがすごかった。
とても初々しくて退廃的で繊細で暗くていい小説だった。

2冊とも、壮大に暗い話なんだけど、文体が驚くほどシンプルでしみ込むようで、だからこそすごく印象に残ったんだろう。
夏目漱石とかもおんなじ時期に夢中で読んだけど、だいぶ毛色の違う文章だった。なんていうか夏目漱石の方がヘンクツな感じ。

という話を、今日なつかしいかたがたと飲みに行って思い出したのだった。
そのあと、三島は、その軽やかさにひかれて『レター教室』とかも読んだけれど、そろそろ豊饒の海の続きを読みたくなりました。


どうでもいいけど繊細な少年がいつの間にかマッチョになってるのはたまにあってイギー・ポップなんかもその一人だと思う。

2011年9月17日土曜日

ここ最近

・大学院試おわる。

8月はこればっかりだった。ここまで勉強したのははじめてというくらい勉強しまくった(自分としては、だけど) 物事に集中する、というのがなにせ苦手だったのだけどそんな私がこんなに勉強したのだからやっぱり建築が好きなのだと改めて感じるきっかけになった。
引っ越してはじめて下鴨納涼古本祭りへ行かなかった。それだけがんばったってことだと思いたい。
自分の行っている大学の面接はものすごくぐだぐだだった。いつも顔を合わせている教授にどう接していいのかわからず、私のうさんくささもばれてるのに、どう面接にいっていいのやらわからなかったから。。。
外部受験の方は今年からポートフォリオ点がつくと聞いたのでがんばった。

といっても人にてつだってもらったけど。ありがとうございました。
細かいところを見ると突っ込みどころ満載で私のダメなところも見えるのですが、多分ぱっと見ではわからなかったとおもう。


・インターンへ行く。

合格したはいいものの、京都を離れるというのがつらすぎて、もんもんとしたまま東京へインターンへ行った。 去年もお世話になった編集事務所に。
去年、my bloody valentine,maximum joyの話をしたのでニューウェイヴ少女とというのはばれていたのでたいへんよかった。
「自分の生まれてない頃の音楽聞いてるんだ」といわれた。

  …確かに。そんなこと今まで考えもしなかった。いや、考えたけど、なんか改まって言われるときもちわるいな私。。

new age steppersのアルバムをお借りした。良い!良いですね! 
bow wow wowとジューシイフルーツな私。あ、あとwaitresses。tom tom clubの話したかったなあーなんてな。
11:00出勤、ほとんど19:00終わりという去年と比べると余裕のある仕事だったのにあまりなにもしなかったのがすこし心残りではあるけど、ABCセンターで野中モモさん訳の「ガール・ジン」を買えたからよかったかな。 あ、あとオペラシティの展示もみれたし。 ただタイミングが悪くて人にあんまりあえなかったけれど。 まあそういう東京滞在もいいか。どっちにしろ非日常な10日間だった。


・進路を決める。

もうほとんど決めかけではあったけど、片っ端から大人たちに相談した。いろんな人たちの院生時代の話や、価値観、社会に対してのスタンスも聞く事ができたし、自分の中でも整理をつけることができたし、とてもいい機会だった。
今まであまり重大な局面で悩む事もなく、行ける方に というか 選択はしたけど、自分の中であたりまえな選択ばかりだったので今回は初めての経験だった。


というかほんとに、ほんとに、人に恵まれてるなあわたし


・イタリアへ行く。

このハードスケジュールな九月の最後の予定はイタリア。 けっこうな建築旅行になる予定だからたのしみ。 ブログ更新してないで準備しないとだめなんだけど、すっきりしてるうちに書いておきたかったから。 今日oz 行きたかったのになー。それが残ネンー。

2011年9月2日金曜日

皮肉


皮肉とは、よくわからんもんであるが、最近読みはじめた(去年かもっと前か、コミックショックだか古本市だか古本屋だかで買ったのを寝かせていた)カレル・チャペックの『園芸家12ヶ月』、愚痴ばっかりである。

この人の本といえば、『ロボット』でこれもアイロニーに溢れた、寂しいお話であるが、私としては小さい頃読んだ『ダーシェンカ』だとか、『チャペック犬と猫の話』であり、読んではいないが、『長い長いお医者さんの話』もかなり楽しみな本である。また、2年ほど前によんだ『イギリスだより』も大変におもちろかった。

おもしろさ=愚痴といってもいいほどであり、愛ゆえの愚痴が大変につまった本たちである。 まあイギリスだよりはほとんどがほんとの愚痴で、褒めているところはけっこう素直に褒めてたが。


これはアイロニー小説の傑作『ボートの三人男』(ジェローム.K.ジェローム)の小説然り、日本でいえば永井荷風とか、(あんましおっさん、という感じではないが)太宰治なんかも森見登美彦選の『奇想と微笑』なんかを読むと愛と愚痴に溢れている。

私はこれらの 愛と皮肉に溢れたおっさんたちの愚痴をつらつら書いた小説が大変に好きであり、私の祖父なんかはけっこうそういうおじいさんだと思って、祖父母の中では一番好きであった。


ところが最近祖母が入院したのをきっかけにがっつり暗くなってしまい、この間家に行ったときなんて、昼間に電気も扇風機もテレビもつけずにソファに沈み込んでいる様子はなんだかほんとに暗い人であった。

普段から愚痴っぽい人が面倒くさい性格というのは承知の上で、そういうひとのユーモアは面白いなあと思うし、自分もいうまでもなく暗い人間なので、そういう人間の方が生きる上でいいと思っていたが、本当につらいときというか、ぼけてはいてもやはり妻が入院したり、退院しても老人ホームに泊まりに行ったりするようになると、なんだか生きずらいんだなあとおもってしまったのである。 なんだかなあ。。。


まとまってないな。

2011年8月6日土曜日

水際





さっきまで T-ARAの花火の爆発しまくるステージを見ていたけれども

これがいい。 これがいいよなあー。

こんなイベント誰かやんないかな。

2011年7月6日水曜日

konbanwa










これほどまでに嫌らしくないサングラスはあんまりないよねって一年ぐらい前からずっと思ってた。
レイバン型だけど、すごく細くて(縁が)軽い。愉快な気分になるサングラスもすてきだけど、自転車乗りながら一人でかけててもそこまでバカンスじゃない はず…

まあこんなに優美なサングラスでも私がかけると若干ミミシスターズなのは否めないけど。





ミミシスターズ、アルバム出してたのね…欲しい




미미시스터즈 - 미미미미미미미미

英語以上に全く理解できないけど、めっちゃかっこいいやんこれ

vivian girls



頼れるアネゴ女子的な、女刑事とか上司とかが、かっこいい女みたいなかんじになってるけど、ほんとにかっこいい女の子ってこういう人たちだなあと思わせられるライブでした。

彼女たちはワンピースを着るし、可愛いっていわれることを認めてるし、なんだかその辺の感じがほんとにかっこいい。Black lipsもそうだけど、ほんとのことをやってる感じがする。 

とにかく 会いたくて震えてる 歌詞よりも 頼むから一人にして の方が断然共感できる。。。


めちゃくちゃよかった



2011年6月26日日曜日

YACHT

YACHT - Psychic City (Voodoo City) from Jona Bechtolt on Vimeo.



YACHT - The Afterlife from Jona Bechtolt on Vimeo.



YACHT Utopia / Dystopia (The Earth Is On Fire) from DFA Records on Vimeo.





summer カミングー

iki

いきの構造読んだとき、日本建築のいき、よくわかってなかったけど、最近見学でいろいろみせてもらってるとなんとなくわかってきた。から後で復習する。

2011年6月25日土曜日

無鄰庵

 ストーリーのある建築などというと多少うさんくさい気もするが、長い年月が経つと説得力がある。せせらぎを聞きながら庭を奥へ行くとどんどん山の中になる。

庭が変形であることに全然気付かなかった。東山の見事な借景であったがあまりの暑さのため、邸宅からの眺めを一切撮っていないのが悔やまれます。

琵琶湖疎水は偉大である。


































行きしなの鴨川にて釣りをするおっさん。