2013年6月20日木曜日

2013年6月10日月曜日

To Roma With Love

『ローマでアモーレ!』という酷いタイトルに比べて、原題のTo Roma With Loveという言葉は、
ウディ・アレンのヨーロッパコンプレクス的なところが見え隠れしているなあと思う。
というか、ウディ・アレンはどこで撮っても英語以外でタイトルを付けないだろう。

そしてまた浮気、不倫とオペラ・上流階級コンプレクス…。

“自分のIQはユーロだとそこそこ高いけど、ドルだともっと下がる”

500日のサマー(というか、ズーイ・デシャネルそのものか)的、ルビー・スパークス的、そしてアニー・ホール的(ミランダ・ジュライもか?)、
異性のツボをよく捉えたカルチャー女子を演じるエレン・ペイジのことを悶々しながらも惹かれるアイゼンバーグを撮るウディ・アレンが、何重にもこじれててすごい。

あと、アイゼンバーグとアレック・ボールドウィンは、建築家役なんだけど、
『摩天楼』の話が出てきて、やっぱり映画の中の建築家というのはそうなんだなあと思った。

とりあえずウディ・アレンとロベルト・ベニーニの可愛さはアイゼンバーグもかなわなかった。