2014年3月19日水曜日

さよなら仙台

けっきょく直前まで慌しく、きちんと仙台にお別れできていない。

こちらへ来た時は、離れてみて京都の良さを再確認するためだなどとうそぶいてみたりしていたけれど
こうしてみると仙台は仙台で京都にないものをたくさん持っていると思う。
たとえば優しく、真面目で、新しいことにまっすぐな気持ちで取り組める人の多いこと、
過ごしやすい夏、
することがいくらでもあること(これは震災後のことかもしれないし、一長一短でなにかやっていないと駄目なくずだと見なされがちなのは良くない)、
おいしいごはん、
とか。ごはんはほんとおいしい。今日もたらふく食べた。

昨日まで毎日寝ていた部屋にもう二度と立ち入ることもないという、まあ多くの人が経験するであろうことがなんとも悲しく、改めて自分は次へ進むのが苦手な人間だと再確認する。
それでも一生京都から出ず、自分から別れを告げることのない人生を選ばなかったのだから、変化を求めてはいるわけだ。
でも結局自分がやりたいことをこなしたり、活躍したり、ということはその場所とは関係なく、はやく慣れてしまったほうがいいことがわかった。
仙台へ来てすぐに忙しくなって、
思うように時間がとれず(…というのは仙台へ来たから、ではなくずっと前からそうだったのだけど)、
今日荷造りをしていてほとんど本を読んでいないことに気づいた。

もうこれ以上時間に余裕が出来ることはあまりなく、ここでも大事なのははやくそれに慣れて、上手に時間を使えるようになることだ、きっと。

でも何かに慣れる、こともそれが当たり前でなくなるときのことを考えると恐ろしい。
本当に世の中は恐ろしいことだらけだ!

きっとしばらく仙台で撮ったたくさんの写真をみることはできない。