2010年9月7日火曜日

battleship

昨日から短期講座で久しぶりの学校。

はじめてのエイゼンシュテインが凄すぎて凄い。85年前とか時代とかもうどうでもいい。

見るまで”当時としては”革新的、なのかなあと思っていたけど、今でもすごい。すごすぎる。完全に圧倒されました。
 先生はストーリーは陳腐だし、感情移入の余地もないので無視して下さいと言っていたけれど、それじゃエイゼンシュテインの意図は伝わらないんじゃないかなあ。
エイゼンシュテインの本は全く読んでないのでなんとも言えないけど、モンタージュで民衆の顔を挟むことで、演劇のエキストラから、映画のエキストラは個人になったわけだし、それは共産主義を表現する上でとても大事なことなんじゃないかと思う。そうするとストーリーありきのモンタージュであることはほぼ確実なんじゃないかな…

しかし音楽は完全にストーリーに即しているし、一緒に見たヴェルトフも日常と音楽がシンクロしすぎて逆に気持ち悪くなる。
映画における映像と音楽の関係は映像の方が圧倒的にハイアラーキー(←言いたいだけ)は上だから、音楽が映像に会わせるのは当たり前なんだけど、それについてはやっぱりゴダールの音楽の使い方は革新的なんだね。

一度ゴダールをみたら、他の映画の使い方が気になって仕方なくなるほど特徴的な使い方。

『はなればなれに』


『ウィークエンド』


このシーン見た時、みなみ会館のオールナイト上映だったので眠かったんだけど、ものすごいかっこよくてびっくりした。しかも他のシーンがうるさくて仕方ないからね。銃声音とか、カークラッシュとか。


まあエイゼンシュテインがくっそまじめにやってることとゴダールがふざけまくってやってることの意味は全然違うのだけど。
どうでもいいけど昨日見たアリスインワンダーランドは音楽がひどすぎた。完全なファンタジー。音楽を担当してるのは『シザーハンズ』とか、『ビッグフィッシュ』の時と同じDanny Elfmanなのに。シザーハンズの方はサントラ持ってるぐらい好きなんだけどな。私が大人になってしまっただけなんだろうか。というよりも結局アリスインワンダーランドは舞台が19世紀だし、もとから非現実だけど、シザーハンズとかビッグフィッシュは舞台は現代だから音楽があれぐらいファンタジーな方が美しくていいんだろうな。


美芸行けばよかったかな…とか思ってしまった。自力で一本ずつ見るのもいいんだけど、やっぱり授業でまとめてみせてもらえるとありがたい。秋はもぐりにいこう。



まあyoutubeで探せばおちてるのだけどね。

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