2010年1月30日土曜日

the squid and the whale




ずっとみたかった映画 イカとクジラ

ついにみました。

たまにはあらすじでも書いてみよう。

舞台は86年のブルックリン。作家の両親と二人の兄弟の話。 最初のテニスのシーンでもうこの家族の性格がうっすらみえる。 自分の弱みを絶対見せたくないし他人に負けたくなさそうな父親とそれにうんざりする母親。父の負けず嫌いを、負けてない人なんだと思い込んで尊敬してやまない長男。で、純粋にテニスを楽しみたい感じの弟。
ロイヤルテネンバウムズでもそうだったけど末っ子はテニスが好きなの?笑

結局家族の関係は修復できないまま両親は離婚して、それにひきずられるように兄弟も自分のだめな部分を加速させていってしまうんだけど、バッドエンディングではない。


実は最初、コメディだと思ってみたのね、ツタヤのコメディのとこにもあったし、にやっと笑う感じで、親子の関係をほんのり描く感じだと。

けど、長男のウォルトの青春っぷりがすごい。たぶん高校生の設定だと思うんですが、注目されたい、お父さんから認められたいがために盗作しちゃったり、彼女に童貞であることを隠そうとしつつもカミングアウトしちゃったり、父の生徒のセクシーなリリーにときめいちゃったり、母のことを俗物な作家だと思いたいんだけど、でも昔に戻りたいと思ってたり。
好き放題青春してる感じで いい

でも肝はお父さんとお母さんのすれ違ってどうにもならないところ。『修復可能』な離婚なんてありえないんだと思い知らされる。だって そんな生半可な気持ちで離婚を決めたわけじゃないものね。
弟のフランクは散々にみんなに振り回されてかなりかわいそう…。お母さんは尊敬してたアンヴィルと寝ちゃう、兄は全然頼れないのに見下してる、お父さんみてると自分は俗物なんだって思わされる…散々だよね

お父さんが子供の前でも世の中に対しておもいっきりシニカルな態度を臆面もなくとるんだけど、うちの家もわりとそういう家庭なので、ちょっとウォルトに似てる部分はあるかも。 もちろん親は尊敬してるけどあそこまでじゃないからまだ大丈夫(だと思ってる)。
でも世の中にもうちょっと素直になりたいとは思う。自分もウォルトみたいに表面しかみれてないんじゃないかと思うことはよくあるし。
もっと本をじっくり読もうと思います。とりあえずフィッツジェラルド!


ああそうだ、それからこの映画のブルックリンはすごく素敵で、オールディで、でも60年代以降なんだよね、ぜったい。それでずっと何年ぐらいだろう?って考えてて79年ぐらいかと予想してたんだけど(80年代ってもっとギラギラしたイメージだったので)特典のインタビューでNoah Baumbachは86年と言ってました。

Back To The Futureの『現在』が85年なのでぜったいそれよりはまえだと思ったんですが、やっぱり過去を振り返るとどうしてもいいところだけ思い出してしまうんだろうね。今のこの時代も振り返るとあのころはよかったてなるのかな。

全体的にSummer Campのブログに貼付けられてる素敵すぎる写真のイメージ。 Gジャンa.k.a.デニムジャケットが欲しくなりました。

とにかくおもしろかった!

サントラ欲しいなあ

noah, whale とくればもちろん noah and the whale 彼らみたいなウェスアンダーソンみたいな映像とれるようになりたいです。


そしてウェスアンダーソンがいつも使うのもFUTURA らしい。気になって調べてみたらまさに!なページが…




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