2012年2月16日木曜日

日記

迷っていたけど、本は借金してでも買えというクマ先生の教えにより結局買うことにした新潮の3月号。




今日買ったところだからまだ1月だけど、これはとてもおもしろい。

小さい頃から読むものと言えばフィクションばかりだった私にとって、一見エッセイ的な要素の強い“日記”という形式はあまりなじみ深いものではないようにも思えるけれど、よく考えれば赤毛のアンなどは日記といっても申し分のないものにも思える。
一番有名な日記だと思うのはもちろん アンネの日記だろうけれど、戦争がたいへんに苦手なのでこれには手をつけていない。
でも最近小林エリカさんの親愛なるキティーたちへが発売されたので、これとあわせて一度しっかり読んでみたいなあとも思う。

私が高校に入ってから読んだ本のなかで、けっこう印象深かったものの一つに 天文台日記
という本がある。


これは岡山の天体物理研究所につとめられた学者の日記であるが、天体観測を仕事として、昼夜逆転の生活を送っている人の日常というのがまず興味深かった。
そしてその人が四季を感じながら、日々移り変わっていく景色を見ながら生きているということが静かに伝わってきて、あたりまえなのだけど、学者の目をとおしてみた1年が追体験できる。その季節感にあわせようと思ってちまちま読み進めたのも私にしてはめずらしいことだった。
のめりこんで、一気に読んでしまうか、放置してしまうかのどちらかがほとんどだったから。

もちろん天体に関する専門的な話も書かれているけれど、例えば、研究の合間にたべる夜中のおやつと、ラジオなどの描写が夜読むのにぴったりだった。



そういうわけで、日記はあまり読まないし、めったに書きもしないけれど新潮ゆっくり読んでいこうと思う。

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